基本見た目の変更だが
この程度のアップデートでは、7からFCPXへ乗り換えられない人が多い状況は変わらない。もう時間がないというのに。FCPXの不幸は第一印象が悪すぎたことだ。それを覆すには見た目の変更やタッチバー対応ではない。むしろ余計なことを増やしている気がする。1.「Motionへ送る」を復活。2.OMF書き出しをデフォルト対応。3.旧XMLも書き出せるようにする。4.オーディオラインなど、「出来ないわけじゃないけど隠されすぎている」というインターフェースを再考する(やり過ぎはAdobeみたいになるのだが)。このアップデートはシンプルにしたいのかそうじやないのか迷走しているようにしか見えない。iPhoneのようなAppleが切り開いた新しい市場ならユーザーの声を聞かない方法もあるが、プロ用市場は違う。ハリウッド映画のような多くのスタッフと他のアプリに渡していじっていく環境ばかりではない。製品価格を考えればディレクターがほとんどの部分を一人で練り上げる日本のプロの考えを取り入れるべきだろう。7はそうだったのだから。
<追記>
いやあ、結構バグが多いですね。プロジェクト名が一斉に消えるとか(クリックするとひとつずつ戻る)、タイムラインの設定が設定していないアピアランスになっててボタンを押し直すと元に戻るとか、小さい話ですが。せっかく色空間が選べるようになっても、書き出し時には反映されずすべてPAL固定になるとか。マイナーアップデートを待たねばプロとしては仕事に使えないかも。
miyato about
Final Cut Pro, v10.3